貴女は僕の運命の人ではありませんでした




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「...喉渇いたね。って、あ!!コーヒー!!」




トモは全裸のままベッドから飛び降りて、部屋の入り口に放置されたままのアイスコーヒーを取りに行った。




「...あぁあ...氷全部融けてる」





「...ってか、全裸で移動すんのやめようよ」





俺は、笑いを堪える。





「あっ!!うわっ!!ホントだ...シャ、シャワー入ってくるっ!!」




トモは冷たさのなくなったコーヒーをテーブルにサッと置き、そのままシャワーを浴びに行った。


俺は下着を履きながら、そのコーヒーを飲みにテーブルへ。


かすかに聞こえるシャワーの水の音を確認して、自分の携帯を何気なくチェックした。





メールが二件。



一件はおかん。


もう一件は純。




“たかちゃん、ごめんね。言い過ぎました。
最近たかちゃんとなかなか過ごせないし、連絡も無いからイライラしちゃって。
たかちゃんは仕事や野球で忙しいのに、私のわがままばっかり押し付けてごめんね。
今度二人で過ごすときはラブラブしようね!!”





・・・トモを抱いた後なのに罪悪感は全くない。


でも。“ごめんね”と謝る純に申し訳なくは思う。


謝らなくてはいけないのは、俺。




はぁ・・・とため息をついた時に、トモのバッグからゆったり目の音楽が流れ出した。


きっと・・・彼氏からの電話か、メール。


その履歴を見たらトモは罪悪感でいっぱいになるのだろうか・・・