貴女は僕の運命の人ではありませんでした




こんなにドキドキしたのは初めてかもしれない。


こんなに壊れ物を扱うように女の子に接したのは初めてかもしれない。


こんなに愛情一杯のセックスをしたのは初めてかもしれない。




いつもなら、果ててから即爆睡なんだけど・・・


余韻に浸っていたくて、俗に言う“ピロートーク”ってヤツをしたくて仕方ない。



片肘ついて隣にいるトモの方を向いて横になる。


トモはうつ伏せで枕に顔を伏せたまま。





サラっと髪を撫でると、うつぶせのままチラっと俺のほうに顔を向けた。


何か言いたそうな顔で、ちょっと照れたような顔で俺を見る。


撫でる指がトモの髪の先まで通って、毛先をクルクルっとしながら




「...なに?何か言いたそうだけど...?」





「...ううん。別にぃ...」



トモがスッと目を伏せると、トモの睫毛がとても長い事に気付く。




「...睫毛、長っっ!!」





「...そう?」





「うん。まばたきしてて疲れない?」





「ハハっ...なにそれ」





「...トモ。俺、今めちゃくちゃ幸せなんだけど...」





「...ホント?」





「マジで。トモ抱いてる時にさ、俺、トモの事しか考えてなかったし...」





「普通、エッチん時ってそうなんじゃないの?」





「ん...俺は違ったかな...結構自己中なセックスしちゃってたり、他ごと考えてたりしちゃうタイプだったから。でも、トモとのは違った。好き過ぎて愛情満載のセックスだったし。」




「...そっかぁ。なんか...嬉しいかも。」





「トモは?俺の事だけ考えていてくれた?」



・・・ちょっと意地悪な質問をしてしまったかな・・・