貴女は僕の運命の人ではありませんでした





・・・脳内パニック・・・




嬉しさ、驚き、緊張・・・で軽くテンパる。


テンパるけど、冷静な部分もあって。




俺ん家は純が来る恐れがあるから却下。


トモん家も行って見たいけど彼氏が来るかもしれないし、彼氏の匂いがしたら嫌だから却下。



・・・となると、ラブホしかない。




「...ホントに帰らなくていいの?」



念のため確認。




「...うん」




その返事を聞いて、トモの気が変わらないうちに車を発進させた。





割と近めで、一番綺麗なラブホ・・・



一人暮らしを始めてからラブホなんてめったに使わなかったし、最近のラブホ事情がわからない。



とりあえず、綺麗目のラブホを見つけて、ゆっくり駐車場に入った。




車中、トモはソワソワしていつも以上に口数が多かった。


・・・っていう、俺も落ち着かなくてやたらと喋ってたけど・・・




駐車場から部屋まではフロントを通ることなく、直通。


車を降りて、さりげなくトモの手を握る。


トモは・・・へへっというようなはにかんだ感じで俺の手を握り返してくれた。