智香さんのマンション前に着くと、すでに智香さんが居た。 俺の車を見るなり、ニッコリ微笑んで手を振っている。 ハザードを付けて車を停めると、迷うことなく助手席に乗ってくれた。 そんな些細な事が嬉しくて・・・ 前よりも一歩も二歩も前進したような気になる。 「...疲れてない?ごめんね?急に呼び出して...」 「全然疲れてないし♪ってか、誘ってもらってめちゃくちゃ嬉しいよ。」 「...そっか。あ、近くのカフェなんだけどいい??」 「うん、いいよ。んじゃぁ、そこまでナビってよ♪」