貴女は僕の運命の人ではありませんでした





「......」




嬉しすぎて、驚きすぎて、なんと声を出したらいいかわからない。




「...迷惑だった?」・・・なんて可愛いこと言われたりして。




「め、迷惑なんかじゃないよ!!むしろ嬉しいしっ!!」




「よかったぁ~」




耳元から聞こえる智香さんの声。


ホント着音にしたいくらいで・・・したら、多分相当変態なんだろうけど・・。





智香さんから電話が来ただけでも驚きなのに、「よかったぁ~」に続けてもっと凄いことを智香さんは言った。







「もし...疲れてなかったら...なんだけど、今から少し会えないかな??」







まさかのお誘いに俺は軽くテンパる。




「あ、あ、あ、あの?!?!電話の相手間違えてない??」




「ハハッ!!何で動揺してんの?あたし、伊東くんに電話してるんだけど?」




「だ、だよね?うん。うん。」




「今から無理?カフェでも行かない??」




智香さんのお誘いに俺は即答した。






「行くにきまってるっしょ!!!」