貴女は僕の運命の人ではありませんでした




「もしもし?!たかちゃん?!?!」



「......」




・・・このまま切ってしまおうか・・・




「たかちゃん?!聞いてる?!?!」




「ん?あぁ...聞いてる。なに?」




「なに?じゃないよ!!なんで連絡くれないの?!なんで?!?!」




「......」




「ちょっと!!聞いてるの?!」




「聞いてる...」




「早く答えてよ!!なんで連絡くれなかった...の?」



・・・純がすこし涙声になってるのがわかる。


ホント、こういうの苦手なんだけど・・・泣けば済むと思ってるんだろうか・・。




「あぁ...わりぃ。マジ疲れてて。今も眠くて仕方ないんだけど...」



「...もういいよ...おやすみ!!」



そう言って純は一方的に電話を切った。




・・・もういいならはじめからかけてくんなよ。


きっと、俺から電話をかけなおしてくるのを待ってるんだろうけど・・・


俺を試すような事をしてるんだろうけど・・・





電話を切った直後に送られてきたメールを見て、ため息しか出ない。




“なんでかけ直してこないの?!たかちゃんのバカ!!”




・・・ほらね。こういうの、ホント面倒くさい。


智香さんだったら可愛いんだろうけど・・・



・・さぁて、智香さんにメールしよっと。


と、メール画面を開いた瞬間、電話が鳴った。