貴女は僕の運命の人ではありませんでした




曲が終わり、ナビゲーターのくだらない話が始まったから俺は車を走らせた。





会社から30分くらいのところのお客に顔出しをして、車に戻った時になんとなく携帯を見る。




「..智香さんからメール来てるし!!!」





今日は外回り、一人でよかったぁ・・・


あまりにも嬉しくて声に出してたし・・・





“おはよう!昨日はアレから携帯握り締めたまま寝てましたぁ...ごめんね!!おまけに寝坊したし...今日楽しみにしてまぁす”





・・・なんだ・・・嫌われたんじゃなかったんだ・・・




車のエンジンをかけると、まださっきのナビゲーターがくだらない話を続けていた。


・・・不思議と、ソレがくだらなく感じる。


やっぱり俺って単純・・・





単純ついでに・・・もう智香さんにはぶつかって行こうって決めた。




“おはよう!メール無いから嫌われたのかと思ったよ。よかった...メールが来てめちゃくちゃ嬉しい!”



“はいはい...もぉ、ホント女が喜ぶような事ばっかり言うんだから...サボってないで仕事しなさいっ!!”





俺は、その返信メールに“はぁぁい”と返事をして、二件目のお客の元に向かった。