貴女は僕の運命の人ではありませんでした




「...んじゃぁ、行ってくるから。今日、俺実家だから...」




「あ...うん。わかったよ!!行ってらっしゃ~~い♪」




いつものように新婚夫婦みたいに玄関先で手を振る純・・・


いつもは、チラっと振り返るんだけど・・・


今日はわざとそれをしなかった。


・・・ごめんな・・・純。





家を出てから、駅に着くまで・・・


地下鉄に乗ってから、乗り換えの地下鉄を待つまで・・・


乗り換えの地下鉄に乗ってから、降りる駅まで・・・


駅を降りてから会社に着くまで・・・




つまり、家を出てからずっと・・・


智香さんの事を考えていた。


今日・・・逢ってくれないんだろうか。


昨日、余計な事メールしちまったかな・・・





朝礼が終わり、今日は朝一番にお客の元に向かう。


ラジオしか付いていない営業車に乗り込んで、とりあえずFMを聴く。




そこから流れてきたのは、Yまさよしの「One more time,One more chance」だった。



今まで真剣に聴いた事がなかったけど・・・めちゃくちゃいい歌詞で。


歌詞通りの情景を智香さんで想像してみたり・・・





はぁ・・・逢いてぇ・・・智香さん・・・