貴女は僕の運命の人ではありませんでした




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「ちょっ!たかちゃん、大丈夫?!家着いたからね!飲みすぎだよ...歩ける?」




「...わりぃ...大丈夫じゃねぇ...かも」





俺は、なかなか鳴らない携帯にイラついて、飯も食わずにひたすらワインを飲み続けた。


普段、あまり酒を飲まない俺がワイン一本を空けちゃうもんだから純も驚いていた。




純に肩を借りて、自宅に入り、リビングのソファーにゴロンと寝転がる。


軽くめまいがする・・・




「じゅーーーーん!!水!!」




「はいはい..わかったから、ちょっと待って!!」




純が水を取りに行ってるわずかな間にも携帯でメールが来ていないかチェック。



・・・が、智香さんからはメールなし。




「はい、たかちゃん、水」




「ん...サンキュ...」と、重たい身体を起こして、ソファーに思いっきりもたれながら水を飲んだ。



飲み干したコップをガラスのローテーブルに置き、はぁ・・・とため息。




「たかちゃん、どうしたの?会社でなんかあったの??」



純がそう言いながら俺の左に座る。




「ん?べつに?ただ今日は飲みたかっただけ...」




・・言える訳ないだろ?他の女が気になってヤケ酒したなんて・・・




「...そっかぁ。...ねぇ、たかちゃん...」



左に座る純が、少し座る向きを俺のほうに向けて座りなおした。