貴女は僕の運命の人ではありませんでした




数分後、駐車場のある割と大きい公園に着いた。



駐車場に車を停めて、目の前にある自販機に目がいく。




「何か飲む??」




「あ...うん!コーヒー飲もうかな!」



智香さんはシートベルトを外しながらそう言った。




「了解!ちょっと買ってくるよ」




俺は車を降りて、ゆっくり自販機に向かう。


とりあえず・・・もう少し一緒に居たいっていうのはOKしてくれて良かった・・・


もし、断られてたら・・・多分俺立ち直れないわ・・・




自販に小銭をジャラジャラ入れてから、智香さんがいつも飲んでる微糖のコーヒーが無いことに気付く。



違う微糖でもいいか・・って確認しようと振り返って、車にいる智香さんを見た。





・・・あ・・・。



自販機と車は5m位しか離れてないから、自販機の明かりで十分車内の智香さんの姿が見える。



俯いてる姿・・・。




きっと、携帯をいじってるんだろう。



相手は・・・彼氏?





俺は適当に微糖のコーヒーを買って、車に戻った。