貴女は僕の運命の人ではありませんでした





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次の日。



仕事を終えて、トモを迎えに向かった。



今日は・・・純との事を話そう・・・


これでやっとトモに正々堂々と向き合えるからって・・・







コンコンっ





助手席の窓を軽く叩く音に顔を向けると、俺の大好きなクシャっとした笑顔のトモがいる。




「ごっめーーん!!待たせた?!」




「大丈夫だよ!っつか、めっちゃ腹減ってんだけど?飯何する?」




「あ...んじゃぁ、今日はカツ丼で!!」




「“今日は”じゃなくて、“今日も”だろ?」




「うっさいなぁ!!いいじゃん!好きなんだから~」




「...じゃぁ、俺は?」




「へ?」




「カツ丼が好きなのはわかったけど。俺の事は?って聞いてんの!」




「...へへへ」




「ヘヘヘじゃなくて!笑ってごまかすなってば。」




「...貴司のこと好きだよ...」




「...よ、よろしい。改めて聞くと照れるな...思ったよりも...」




「なぁーーに照れてるんだよ!!あ。ちなみにカツ丼の次に...だけどね?」




「一言余分だし!!!てか、カツ丼以下かよ...」








・・・こんなアホみたいなやり取りが本当に楽しい・・・


ずっとこんなのが続けばいいのに・・・