そんな俺を見てオカンがまた笑う。
「あ。純ちゃんが来る事内緒にしてたからビックリしてるのね?
もしかし...照れちゃってる?貴司の口からいつ“あの話”聞けるのかとずっと待ってたけど...
純ちゃんから聞くのも悪くなかったわ♪」
・・・“あの話”?
・・・なんのことだ?
「もぉ!おかあさんったら!!私だって結構勇気いったんですよ??」
「まぁ...とにかく。やっとあなたたちが結婚してくれる事になったなんてね♪
本当に嬉しいわぁ♪」
・・・結婚?
・・・誰が?
「ほら!貴司!いつまでもそこで突っ立ってないの!!
...で、いつ入籍するの?式は?
それよりも、貴司、純ちゃんのご両親にはちゃんとご挨拶したんでしょうね?!
...って貴司聞いてるの?!」

