貴女は僕の運命の人ではありませんでした





「あらぁ♪早かったじゃない♪もう、皆先に食べちゃってるわよ♪」







・・・なんで?




・・・なんで、純がいる?







「ほらぁ、突っ立ってないで純ちゃんの隣に座りなさい♪
あ、純ちゃん、貴司にビールとって来てあげて♪」




「あ、はぁい♪」







・・・足が動かない。頭がついていかない。


でも、視線は純を追っていた。




冷蔵庫にビールを取りに行った純と視線が絡む。




・・・お前何してるんだよ。


俺はきっと鋭い視線を送っていただろう。


純はそんな事お構いなしっていうかのように俺にニッコリ微笑んだ。






「はい、たかちゃん♪」




俺は手渡されたビールを受け取っても、座る事も出来ずに立ち尽くした。