貴女は僕の運命の人ではありませんでした




いつもなら会社まで電車で行くんだけど、今日は車で出勤。


今夜、仕事帰りにトモを迎えに行く事を想定して・・・




いつもよりも1時間も早く家を出た俺は、なんとなく・・・


トモの家の方面に向かって車を走らせていた。


ひょっとしたらトモに逢えるかも・・・なんて淡い期待を抱いて。






夜にしか来た事がないトモのマンションを明るい時間に見るのは初めてで。


しかもいつもトモを拾うのは裏手の入り口。


初めてエントランスをみて驚いた。




・・・ココ、高級マンションじゃん。


まぁ、トモがこういうマンションに住むっていうのはイメージどおりっちゃぁ、イメージ通りなんだけど。




ちょうどエントランスがよく見える交差点で偶然にも赤信号で停まった。


・・・トモ出てこないかなぁ。朝から逢えたら運命感じちゃうけど。





・・・なんて思ってたら、エントランスに人影が見えた。


・・・えっ?!?!トモっ!!!マジ?!超運命じゃん!!!




俺は携帯を出してトモに電話をかけようと・・・した手を止めた。







トモの後ろから、この間の彼氏も姿を現した。




彼氏はこの間グランドでしたように、トモの髪をくしゃくしゃっとして悪戯っ子のような顔をしていた。


そんな彼氏にトモは、頬を膨らませ同じように彼氏の髪をくしゃくしゃっとしようとするけど、届くわけもなく・・・




そしてそのまま彼氏はトモをギュッと抱きしめた。