「おー木下!これ今日使うから悪いけど教室までついでに持ってってくれ」


『えー…』


学校について職員室の前を通ると早々科学担当の担任に捕まってしまった

よろしくな!☆と異様に爽やかに言ったと思えば私の両腕には大量の配布物が…
前もいい感じに見えないし←階段を登るのも一苦労


私…


『じょしなんですけど』



ぶつぶつと心の中でも文句を言いつつ一段、二段と足元を確かめながら階段を上がっていく

やっとの思いで踊り場までたどり着くとバタバタと降りてくる数人とぶつかり
その衝撃や風やらで持っていたプリント・ノート類が落ちた


そしてしまいには自分までもがよろけて、足がフラつく


あぁ…もう駄目だ…ー



私はぎゅっと目を閉じる