不思議書店

気づいた時には病院のベットの上だった。

顔を覗き込んできたのは母と妹。

「祥子!祥子が目を開けたわ!」

母のそんな声が祥子の耳に入る。

「姉さん、心配したんだから」

妹が安心した顔で祥子をみる。

この光景、前にも一度あった気がした。

「ね、ねぇ、健さんは?」

祥子の問いに母と妹は顔をこわばらせた。

「姉さん喉渇かない?なにかかってこようか?」

妹は祥子の問いかけには答えず話をそらす。

「話をごまかさないで!」

祥子は体を起こしてベットから抜け出した。

「祥子!」

母と妹がとめるのも無視して祥子は走り出した。

何処に行けばいいかは知っている。

この出来事は過去に体験している。

だけど、少しでも信じたかった。