少し涙を潤ませる由真ちゃんを後ろから抱き締める。 「……菜摘さんのコト…麻白君から聞いたよ…」 「そうか…隠しててゴメン…。どうしても言えなくて…」 「晃生さんは隠してばかり・・・他に隠してるコトない??例えば…浮気とか…」 「由真ちゃんは俺が浮気してると思ってるの??」 「思っては…いないけど・・・」 由真ちゃんは便箋を折り畳み封筒の中に入れながら返す。