「どうした?光」


早木本はデスクに座ってパソコンを触っていた。


ピシッと着こなされた上品なブランド物のスーツ。
インテリな眼鏡を掛けて・・・とてもヤクザには見えない風貌。



「…コイツがお前に用があるらしい~」


早木本がパソコンから顔を逸らして俺を見つめた。



「久しぶりだな…早木本」


「お前は…『刃のアキ』…真っ当に生きているお前がヤクザの俺に何の用だ?」


「お前の親戚で久米村と言う女子高生が居るだろ?」