「乗るぞ…星崎」 「え、あ…」 麻白君が菜摘さんから私を引き離してくれた。 私たちはバスの中に乗り込む。 バスの真ん中辺りに座席。 バス酔いする私を窓際の座席に麻白君は座らせてくれた。 反対側の列の見える場所に晃生さんと菜摘さんたちが座っているのが見える。 「麻白さんたち…本当に家族みたいだね~」 「…結婚しそうだな~」 私たちの後ろに座っていた同僚の人たちが口々に呟く。