私たちはベンチに腰を下ろした。


「……男は制服の男子ばかりで~スーツ姿の俺が浮いてて…少し恥かしかったんだ…ゴメン」



「……でも…ちゃんと来てくれたけど…ウレシイです♪」



「……菜摘さんには…マジで…色々とゴメン……」


「……」



菜摘さんの名前は聞きたくない…



私は指を固く組んだ膝元の両手に視線を落とす。