裏庭には少し小高くなった裏山がある。


「……」


晃生さんは自分の後ろをついて来る私に立ち止まって右手を差し伸べた。



私と晃生さんの手が触れ合う。



ゴツゴツしてて大きいな晃生さんの手。


晃生さんの手の温もりを感じて胸が熱くなる・・・



裏山の頂にはベンチが一つあり…そこだけ周囲には木々は生えてなかった。




紺碧の空にぼんやりと浮かぶ白い満月。