【完】スーツの彼氏×制服の彼女


「わりぃ~由真ちゃん…夏樹が急について来るって言うから…」




「こんな可愛い子と回るって分かってたら…私…付いて来なかったわよ~」




「……」



晃生さんと夏樹さんの関係がハッキリと分かって…一瞬翳った心に陽が差し込んだ。



菜摘さんとは違って…夏樹さんは私に友好的な態度。



初対面だけど…私も心から夏樹さんには打ち解けてゆく。



中庭で空いたベンチに座り込む私たち。



でも晃生さんは立ったまま…私たちに呟く。


「やっぱ~さっきのたこ焼き買って来る…此処で座っててくれ」