君だけを

僕は自惚れてたんだ。

その後どうやって学校に行ったか

覚えてなかった。





席についた。

椎名さんは何事もなかったかのように

座っていた。

気まずい空気が流れる。


僕は椎名さんのことを見ることができなかった。


授業が始まる。

何事もなく。

僕は授業なんて頭にはいらなかった。



授業が終盤にさしかかる。

ふと横目で椎名さんをみてみた。

「え....?」

椎名さんは泣いていた。