...でもあんなことじゃ、花見ちゃんはショック受けないと思う。


だって、斎藤さんに「キモイ」って言われたときだって、笑ってすませちゃったし。


...きっと大丈夫だよ、うん。


そう自分に言い聞かせても、やっぱり心配。


...謝ったほうがいいかな。



...いや、でも私は悪くないと思うし...。



「...はぁ....」


私は深くため息をついた。

すると、遠くから子供のような泣き声が。



「うわ~ん...うぅ...」


私はドキッとした。


もしや...は、花見ちゃんとか!??


聞いてないフリしようかな..、いや、でもやっぱ。



私は声のする方に歩き出した。