私が稽古を終えて、道場から出ようとすると、目の前にひょこっと花見ちゃんが。


「真珠ぅ。さっきの稽古、素敵だったよぉ。」

「あはは...。」


嘘だ!!絶対嘘だよこれ。

だって、完全に睨んでたよね??私のこと。



私は苦笑いしてから、その場から去ろうとした。






「...ねぇ、花見ちゃん、なんでついてくるの??」



さっきから私にずっとついてくる。

花見ちゃんはずっと私の腕を掴んだまま。



「うふふ。だって土方さんに近づかれると、花見が困っちゃうんだもん。見張りよみ・は・り。」



えぇええ~っ!???

そんなことしちゃ、本当に私土方さんに近づけなくなっちゃうよ...。