───「最近、隊士の人数が増えてませんか??」
沖田さんの看病をしながら、私はつぶやいた。
よく考えてみると、道場も狭くなった気がする…。
「池田屋の事件で、一気に有名になったから。武士になりたい奴が増えたんだよ。」
「へー…。じゃあますます賑やかになりそうですねっ!!」
私がそう言うと、沖田さんの顔が曇った。
私はハッとして口を抑える。
「俺は寝たっきりだけどね。」
「す、すみません!!悪気があって言ったわけじゃ…!!」
「いいよ、別に。気にしないで。」
「……。」
沖田さんの病は、最近酷くなってきてる。
そのせいで、一日中寝たっきり。
沖田さんが笑うことは、なくなってしまった。

