朝食中、私は土方さんから目が離せなかった。

(土方さんって、右利きなんだ…。茶碗は左手で持つんだ。…おかずとご飯はバラバラに食べるんだ…。)


って!!

こんなんじゃ私、ストーカーみたいなもんじゃんっ!!


激しく首を左右に振ると、止めていた箸を動かし始めた。

その姿を、佳代ちゃんにまじまじと見られる。


「真珠ちゃん…って、土方さんのこと好きなの??」

「…!!…ゴホッ、ゴホッ……、いきなりどうしたの!??」


ご飯がのどにつまり、咳をする私。

佳代ちゃんったら、なんでいきなりそんなこと…!!


「だって見れば分かるもん。」

「え、嘘!!」


自分でも顔が赤くなったことに気づいた。

もしかして…他の人たちにもバレてたりして。


本人にバレてたりなんかしたら最悪っ!!


「…はぁ…」

「大丈夫っ!!誰にも話さないから。こう見えても私、口が固いの。」

「そういう意味じゃなくて…。」


私は土方さんをチラッと見てみた。

その時丁度、土方さんと目が合い、つい目をそらしてしまう私。


(馬鹿だ、私…)

バレてる。
これ絶対バレてるよ。


うぅ……。