ないないないないっ!!
それは絶対ないよ、うん。


次の日、私は道場で稽古をしながら考えてた。

私が土方さんのことをす…すすす


「真珠、また稽古してんのか??」

好きなんてーーっ!!!!

「は、はいぃ!!!だってががが、頑張るって…いいい、言ったじゃないですか!!」


土方さんが目の前に現れて、混乱する私。

土方さんが顔を近づけてきた。


「お前、熱でもあるんじゃねーのか??」

ぐあっ!!!

「ななな、何でもないですっ!!ささ、稽古稽古!!」

「?」


いきなり顔を近づけてくるなんて反則ですよ、土方さん!!

私は木刀を手にした。

(顔が真っ赤になってないかな…??…顔が熱い…!!)


…それに私、変だな。

昨日まで何ともなかったのに、急に意識しちゃうなんて。

これも全部、花見ちゃんのせいだよーっ!!


「あらぁ、真珠も稽古に来てたのぉ。よかったら花見と稽古しない??」

「え…。あ、いいけど。」


私は木刀を強く握った。

(土方さんが見てる…。ここはいいとこ見せなきゃ!!」


「やーっ!!」

勝負を始めて2秒くらい。

何もしてないのに、花見ちゃんが倒れた。


「花見ったら負けちゃった。てへっ」

上目づかいでぶりっ子。

これではさすがに隊士たちはメロメロ。

私は呆れて黙り込んだ。


(そういうことだったのか…。)