…はずだけど…。


「しんじゅーっ!!!!」

「ぎゃああぁあ!!!」

いきなり花見ちゃんが目の前に現れた。

昼ならまだしも、夜だと何倍も怖い。

「何あんた土方さんにベタベタしてんのよっ!!」

「べ…ベタベタ??」

してないって!!

「この花見が許さないからーっ!!」

「ええっ!??」


そう言って、花見ちゃんが土方さんに駆け寄った。

と思うと、土方さんに抱きつく。

「なっ…!!!!」

私の頭がカチンと鳴った。

(あれ…??なんで私…イラついてんの??)


花見ちゃんが土方さんに抱きついてるところを見ると、腹が立ってくる。

「ちょっと花見ちゃん!!土方さんにくっつかないでよ!!」

体が勝手に動いてた。
私は何時の間にか、土方さんから花見ちゃんを離していた。

自分でもびっくり。

「あれぇ??真珠ちゃんったらどぉしたのぉ??」

これってよーするに…

「もしかしてぇ…」

これってまさか…!!

「ヤキモチ焼いてんのぉ???」


花見ちゃんの言葉がグサッと突き刺さった。

やき…も…ち??



私…もしかして土方さんのことが…!!???