新撰組と一人の少女-sinzyu-(再)





「やーーっ!!!!!!」


新撰組が思いっきり長州に襲い掛かる。
勿論、私も。

刀を抜き、相手の刀を受け止める。


池田屋は、刀を当て合う音でいっぱいだった。

私は相手を突き飛ばし、腹に刀を突き刺した。


二人目……


始めて人を斬った時と同じ感情。
(もう…怖くなんかない!!!)

私は左右に首を振った。
そして、また敵が刀を振ってくる。

私はまた斬り合うハメになった。

三人目……

数字が大きくなるにつれて、私の心がしぼんでいく。

でも私は人を斬った。
斬って…斬って……

これでもかというくらい斬った。

斬った後の人の顔を見るのが辛くて。
本当に辛い顔をしてる。

悲しそうで…悔しそうで…。


「真珠っ!!二階に上がれ!!」

「は、はい!!」

いつもと違う沖田さんの言葉に、戸惑う私。

でも、言われた通り二階へ駆け上った。


まだ敵がいる。
まだ…まだ斬らなきゃいけないの??


「てぃやーっ!!!!」

なんで??

「ゔぁあぁっ!!!」

なんで??