新撰組と一人の少女-sinzyu-(再)





次の日、私は朝早く目が覚めると、洗濯を始めた。

起きたばかりのせいか、少しだるい…けど、仕事は仕事だし。


「おう。朝から頑張ってるな。」

「藤堂さん…!!」

まだ誰も起きてないと思ってたから、藤堂さんが顔を出した時はびっくり。


「もう稽古はしねぇのか??」

「いえ。この先ずっと稽古は続けるつもりです。…だけど、もっと大切なことに気づいたから。」

「…そっか。ま、頑張れよ。無茶はすんなよ。」

「…はい…!!」



洗濯を終えると、日差しがいいとこを探して、そこで干す。

私は服やらなんやらを持ち、日差しのいいとこを探した。


「……ふぅ…。」

仕事を終えると、私は自分の部屋に戻り、腰を掛ける。

まだ佳代ちゃんたちは起きてないらしく、私は部屋で読書をして過ごした。


だいぶ文字も読めるようになってきたみたい。


(これも永倉さんのおかげかな…)


最近、文字が読めなくて困ってる私に、永倉さんが文字を教えてくれるようになった。

そのせいか、読書もスラスラできる。

自分でもびっくりするぐらいに。