私が屯所の中を走り回っていると、佳代ちゃんにぶつかった。
私は慌てて謝る。
「ご、ごめん…!!」
「いいよ…、それより稽古は??」
「え??」
「最近いつも真珠ちゃん、稽古頑張ってるらしいから…。」
「うん!!でも私決めたの!!稽古はもちろん、他のことにも挑戦してみるって。」
「……。」
「それより夕飯の支度しよっ。今日はうんと美味しいものを作れる気がするの。」
そんな感じで、私と佳代ちゃんは夕飯の支度を始めた。
自分で言うのもなんだけど、前よりずっと上手くなった気がした。
斎藤さんにも褒めてもらったし、佳代ちゃんにも。
斎藤さんに褒められた時は、花見ちゃんの視線が痛かったけど。
(ちょっとは役にたったかな…??)
って考えたけど、やっぱまだまだだよね。

