新撰組と一人の少女-sinzyu-(再)






次の日も、次の日も
私は稽古だけに集中していた。


大切なことを忘れて、強くなることだけを思ってた。


「はぁ…はぁ…」


でも、私の体はボロボロだった。

毎日頑張りすぎてるせいか、心も体も限界に近づいてきて…。


「ゔっ……!!!」

私は稽古の途中、苦しみのあまり、座り込んだ。

周りを隊士の人たちが囲む。


「おい、真珠。…お前最近頑張りすぎだって。…顔が真っ青だぞ??」

「だ…大丈…夫…だか…ら…。」

「大丈夫じゃないって!!!」


藤堂さんが心配してくれる。
でも私は諦めきれなかった。

死ぬくらい練習しないと強くなれないと思うから。

そのために稽古してるんだもん。


「俺、誰か呼んでくる。」

「藤堂さっ…!!!」


私は藤堂さんの腕を掴んだ。

やめて…

それだけはやめて…!!


そんなことしちゃ、稽古ができなくなっちゃう。


「やめて…。あ…たし…大丈夫…だから…。」

「見るからに大丈夫じゃねぇって。熱だってあると思うし!!」