新撰組と一人の少女-sinzyu-(再)






「…こ、ここは…??」


私はゆっくり瞼を開くと、ムクっと起き上がった。

周りには、幹部の人たち、隊士の皆、佳代ちゃんや花見ちゃんが。


「…あ…れ…??」


私はずっと布団の上で寝てたみたい。

何故だかしらないけど、皆が心配そうに私を見つめてくる。


「…目が覚めたか。」

「…土方さん…。私……。」


私が言いかけると、永倉さんが。


「お前、巡察の時、人を斬った後いきなり気絶しちまうからさ。…焦ったよ。」

「え…。気絶??」


その次に、沖田さんが。


「人を斬って気絶するとか…君もまだまだってことだね。」

「総司!!そんなこと言うなよ。真珠だって頑張ったんだ。」

「…土方さん。」


私は唇を噛んだ。

自分が情けなく思える。


あんなに気合入れてたのに、人を斬って気絶しちゃうなんて…。



「私…、もっと頑張ります!!…気絶したのは謝ります。皆さんに迷惑かけちゃったし…。だから、もっと強くなります!!絶対!!」




心からそう思った。

皆が大きく頷いてくれた。