パパの部屋に着くと、私は声を上げた。
今までにないくらいの大きさで、頑丈で、かっこよくて。
私は久しぶりに興味を持った。
「ところで、これ何なの??」
「タイムスリップマシン。」
「…は??」
私は口を開けて、パパを見つめた。
タイムスリップ…マシン…??
「…そんなんあるわけないじゃん。」
「本当だよ。これに乗って、過去に行けるんだ。どんな時代でもチョチョイのちょいで行けるよ。」
「…ふーん…」
チョチョイのちょい…ね。
私は面白半分で、そのマシンに乗ってみた。
なんだか宇宙飛行士になった気分。
だんだんと興味が湧いてきた私は、パパにこう言った。
「どっかの時代に行ってみたい!!」
「どこがいい??」
「…え??……うーん…」
私は黙りこんだ。
知ってる時代なんて1つない。
なんてったって、学校に行ってないし、勉強だってしてないし。
ただ、昔の暮らしは大変だったー…ことぐらいしか分かんない。