新撰組と一人の少女-sinzyu-(再)







私は岸辺 豊太郎の情報を手にして、京の都を歩き回った。


でも、岸辺豊太郎は全く姿を目撃できない。




(そんな簡単に見つけれる訳がないか…。ただでさえ、刀で戦ったこともないし。もし見つけたとしても、すぐ斬られちゃうよね…)




そう考えてた時。


誰かとぶつかってしまった。



「すみませ……」


と言いかけた時。

私は息をのんだ。



「岸辺 豊太郎!!!」


私は刀を握り、岸辺 豊太郎を睨んだ。


岸辺 豊太郎も、私に睨み返してくる。




「あぁん??何だてめぇ。」


「貴方は私の父を殺した…!!絶対に許さない!!」



すると、岸辺 豊太郎は大笑いした。



「あの泣き叫んでた娘かぁ??女のくせに、刀なんか持ってやがんのか。」


「刀を持つのは、男だけなんて、決まってません!!」


「ふっ。遊んでほしいなら遊んでやんよ。死んでから文句言ったって、無駄だぞ」

「死んだら文句なんて言えません!!」


「...ムカつくんだよ、てめぇ!!!!」



「!!」