新撰組と一人の少女-sinzyu-(再)




でもね。

昨日は違ったんだ。

いつも通りお茶を入れて、沖田さんの部屋まで行った。


やっぱり入る気なんてなかったけど、それが当たり前のことのようになってたんだ。



「…」

沖田さんを見てると胸が締め付けられたように苦しくなるの。


助けてあげたいって思ってるんだけど、それがどうしてもできなくて…!!



沖田さんの気持ちなんか知らない私が、沖田さんを励ましていいのかな、って…。


いつも考えちゃって…。




そう思って、沖田さんを見つめてた。

でも…、でもね。




「…毎日、人の部屋覗いて…いったい何がしたいの??」

「!?」


ついに気づかれた。

しかも“毎日”って言われた。


気づいてたの、沖田さん。
私が毎日覗いてたこと。