新撰組と一人の少女-sinzyu-(再)





今の沖田さんと私は、信頼し合える仲なのだろうか。

きっと違う。

私達の関係が崩れかけてるんだ。


これも全部、私のせい。

沖田さんを苦しめたのは………、




───私のせい??








「さっきはごめんなさい。ちょっと思い出しちゃって…。」

「…何を…??」


あれから私達は、佳代ちゃんの部屋で向かい合い、さっきの事件…??について話し合った。


佳代ちゃんの顔を見つめながら、私は呟く。


「…沖田さんのこと…、思い出しちゃって。」


その言葉を聞くと、佳代ちゃんは体を震わせながら叫んだ。


「えええっっ?!!真珠ちゃんたら、沖田さんのこと好きになっちゃったの?!!」


「ち、違う!!誤解だって!!」

「え?!!じゃあ土方さんはどうなるの?!もしや花見ちゃんに渡しちゃう系!??」

「佳代ちゃん、落ち着いて!!」


混乱してる佳代ちゃんを押さえて、私は赤く染まった顔を手で覆った。


「違うよ。好きとかそういう話じゃなくて。…私、本気で悩んでるんだからねっ。」


「…ご、ごめん…。」


佳代ちゃんが大人しくなると、私は真面目に話を始めた。