新撰組と一人の少女-sinzyu-(再)






ー「どぉしたのぉ!??そ・の・目!!!」


次の日、朝食作りの途中、花見ちゃんに大笑いされた。

でも私はずっと顔を曇らせている。

そんな私の心を見抜いたのか、佳代ちゃんが私の肩に手を置いた。


「…何かあったの…??」

「…佳代ちゃ…」

「ちょっ!!どうして泣くの!??もしかして私のせいっ!??」

「…ううん。…だ…て、嬉し…かった…から…!!」


私がわんわん泣いてると、花見ちゃんが吹き出した。


「きゃははっ!!花見よりお子ちゃまみたい!!」

「こら、花見ちゃん!!」

「…チェ…。」


佳代ちゃんの言葉に、舌打ちする花見ちゃん。

斎藤さんが私を見つめる。


「…何があったんだ…??」

「…ふぇっ…、うぅ……」

「私にもよくわかんないの。…とにかく、後でゆっくり話を聞くわ。」

「…そうか。」


佳代ちゃんの言葉に安心したのか、斎藤さんは止めていた手を動かし始めた。