「!!」
私は顔をしかめた。
沖田さんはこう続ける。
「…怖いんだ。何もかも。…皆が俺から離れていくみたいに思える。…俺のこと忘れていく気がするんだ…!!」
「そんなことありません!!…沖田さんを忘れる人なんていませんよ!!」
必死になって私は叫ぶと、沖田さんが軽く笑った。
「…いいよ。もうどうでもいいや。」
「…沖田さん…!!」
「真珠ちゃんて、いつもそう言い張ってるけど、結局は口だけだよね。」
「…!!」
私は言葉を失った。
どうして…??
どうしてそんなこと考えるの…??
そんなの…、そんなの…!!
「…沖田…さんだって、沖田さんだって…!!」
「…」
「自分で何でも決めつけてませんか!??…思い込んでるだけなんじゃないですか…!??」
「!!」
私は涙をこらえ、話を続ける。
「少しは仲間を信じてください!!…誰も沖田さんを忘れてなんかいません!!」
「…じゃあ何で??」
「…え??」
「何で真珠ちゃんのおばさん達が未来から迎えに来たって教えてくれなかったわけ??」
「それは…」
「さっき俺が出てきて真珠ちゃんビックリしてたけど、それって俺の存在を忘れてたからじゃないの??」
「…ちがっ…!!」
「…いいよ、もう。無理なんかしなくていいから。」

