新撰組と一人の少女-sinzyu-(再)






ー「さっきは助けて頂いて、ありがとうございます…!!」


あれから屯所に帰ると、私は土方さんの前で深く頭を下げた。

その周りには幹部の皆さん達も。

おばさん達は、布団の中で眠ってる。


「ああ。別にそのことはいいんだが…。」

「…え??」

「それより大事な話がー…。」

「あのさ、おばさん達が真珠を未来から迎えに来たって、ほんとなわけぇ??」

「………。」


土方さんの話の途中に、花見ちゃんが割り込んでくる。

皆はちょっと顔をしかめたけど、私は花見ちゃんに返事をした。


「…うん、本当。」

「うっそぉ!!何でよ!!!!」

「…ええ??」


何でそこでキレちゃうの!?

私、悪いことなんて言ってないけど…。


「嫌よ嫌よ!!絶対に嫌ぁっ!!!」

「ちょ、落ち着いて、花見ちゃん!!」

「無理よそんなの。……もう、最悪。」

「……花見ちゃん…。」


何が気に入らなかったのかな…??

そんなに大事なことがあるのかな…??


「…あんな汚らしいおばさん達と一緒に暮らさなきゃいけないのよぉ!!もう嫌よそんなの!!」

「…ええ??」


なんだ、そんなこと??

それに汚らしいって…。