私は呆然と土方さんの背中を見つめる。
すると土方さんがピタッと足を止めた。
「…おい。」
「…はい…??」
「帰るぞ。」
「え…。あ、あのおばさん達は…??」
ずっと身を固まらせてるおばさん達を見ながら、私は土方さんに向けて言った。
「しばらく屯所で過ごさせる。真珠には後で話がある。」
「…は、…はぁ…。」
私は不思議そうに呟くと、おばさん達に駆け寄った。
「しばらく屯所で過ごしてもいいんだって。…さ、行こう。」
「…し、真珠ちゃ…が、…か、刀で…、ああ…。」
「ちょっ、おばさん!!」
おばさん達はまだこの状況を理解できていないようで、その場に倒れ込んだ。
私は焦る。
「えええ、えっと後から詳しく説明するから…、ね…??」
おばさん達は、目を閉じて、コクリと頷いた。

