新撰組と一人の少女-sinzyu-(再)





私はゆっくり刀を抜くと、グッと握った。

男達も刀を握る。


「やああっ!!!!」

私の掛け声とともに、斬り合いが始まった。

男が私の刀を受け止める。

私はグッと前に体重をかけ、男の刀を地面に落とした。


でも男の腰にはもう1本の刀が。


「おりゃあっ!!!」

「!!!」


男の刀をよけると、その空きに刀を相手の腹に突き刺した。


「ゔぁああっ!!!」


私の羽織に男の血が飛び散る。

5秒も経たずにその血は羽織へ滲んでいった。


もう1人の男が私に飛び掛かる。

私は男の首を目掛け、刀を刺した。


「んぐっ!!!!」


するともう1人が私の腹目掛けて刀を振ってきた。


「真珠ちゃん!!!!」


おばさん達の声と同時に、私の腹に刀が刺さった。


「っ…!!!」

でも運が良かったことに、そんな深い傷ではなかった。

私は立ち上がると、血で赤く染まった羽織をグッと握った。


「っくっそ、女のくせにっ!!!」

「!!」