新撰組と一人の少女-sinzyu-(再)






突然、私たちの前に、男が4人現れた。

ただの男ではない。

腰に“刀”をつけているーーー…。


不逞浪士だ。

パパを殺した岸辺 豊太郎のような奴らだ。


運がいいのか悪いのか。


「…な、何よあんた達!!」

おばさんが余計なことを叫ぶ。

「あぁん??ばあさんのくせに調子のってんじゃねぇよ。」


私はおばさんの手を振り払うと、浪士達の前に出た。

斬り合いが始まる…!!


「なんだてめぇ。」

「おい!!お前、こいつ知ってんのか!??」

「あぁ??しらねぇよ、こんなガキ。」

「金森 真珠っつー、岸辺様を殺した女だぜ!!」

「まじかよ…!!」


男は汗を流して私を睨むと、舌打ちをした。


「…ここで逃げたらダセーからな…。っくっそ、んじゃあ勝負してやるよ。死ぬ覚悟はできてんだろぉな??」

「…勿論です…!!」


私も男を睨み返すと、後ろを振り返り、小声で言った。


「おばさん達は後ろに下がってて。私がなんとかするから。」

「…でも真珠ちゃんが…!!」

「…大丈夫。」