新撰組と一人の少女-sinzyu-(再)






私、ずっとパパに会いたかった。

なんで死んじゃったの??

私を置いて、1人で逝かないでよ。


…ずっとそう思ってた。

なのに私、こうやって新撰組として活躍して、大切な仲間だっている。

そして、毎日幸せな日々を送っている。


…ああ、私って最悪だ。

本当に最悪な子供だ。

パパ、ごめんなさい。





ー「…真珠ちゃん。」

「…おばさん…。」


泣き終えると、おばさんが私に笑いかけた。

でもその笑顔は作り笑顔だと、私はすぐ気づいた。


「…おばさん達は、すっごい悲しい。…けど」


おばさんが私の頭に手を置いた。

ひとしずくの涙を流して。


「一番辛くて悲しい思いをしたのは、…真珠ちゃん、あんただけだものね…!!」

「…おばさん…!!」

「辛い思いをさせて、ごめんね。…でも、もう大丈夫だから。」

「…え。」