「…英夫…、英夫に何かあったの!??」

「!!」


おばさんが私の両肩をグッと掴んできた。

(痛い…!!)

そんな気持ちもあったけど、今はそれどころじゃない。


「真珠ちゃん!!!!」

「…パ……パパは…!!」


“死んでしまった”

言いたいのに口にできないよ。

こんな言葉、おばさん達の前で言えない。

聞いたらきっと、ものすごく辛い思いをしてしまう。

そんなの私もやだよ。


「パパは……、し……死んでし…まったんで…す…!!」


私の目からは大粒の涙が次々に溢れ出した。

言った…、言ってしまった…!!


「…英…夫…!!」


おばさん達は目を丸くした。

ごめんなさい。

本当にごめんなさい。

全部私に責任があるんです。


「…パパっ…!!」


しばらくの間、皆そろって泣いてた。

ずっとずっと泣いてた。


沈黙の中、ずっと。