新撰組と一人の少女-sinzyu-(再)





「はぁ…はぁ…」


全員を斬り終えると、私は座り込んだ。


と同時に、段々と大きくなってくる足音が聞こえる。


私は音のするほうに振り向いた。



(…敵!!!!)


そう。

そこには、さっきよりももっと多い、敵が走ってきてた。


私は息を呑んだ。

…無理。


これは絶対に無理…!!


こんなに大勢だと、私達はぼろ負けだよ…!!



「…くっそ…!!」


藤堂さんが頭を抱える。

私は涙でいっぱいの目で、藤堂さんを見つめた。


「…仕方ねぇ…。…終わりにするか…。」

「…え…!!」


私は藤堂さんに駆け寄った。


それってどういう意味…!??


「藤堂さん、どういう意味ですか!??」

「こんなんじゃ、負けも当然だろ…??…勝負になんねぇよ…。」



私は言葉を失った。

それは要するに「死ぬ」ってことで、「諦める」ってことでもある。



私のせいで、藤堂さん達が死んじゃうの…!??



そんなの絶対に嫌…、嫌だよ…!!!!!