恭ちゃんが来たら、どうなるんだろう。


凄く、すっごく不安だ…。

平和に暮らせるよう祈っていたら


「くるみ、ちょっと聞きたいコトがあるから、2階に行こう」


拓斗はにっこり笑った。

だけど、あたしには“悪魔の微笑み”にしか見えない。


ヤバイ空気を読み取ったあたしは


「え〜。あたしまだテレビ観たい。ってか、聞きたいコトあるなら、ここで言えばぁ?」


と2階へ行くコトを遠回しに拒否した。


でも、あの拓斗が許してくれるはずなく


「大事な話しだから、静かな所がいいんだ」


あたしの腕を掴んで歩き出した。


「ちょ、ちょっと!!(汗)」

腕を上下に振るけど、全然離れない。


いやぁ〜(涙)。

このまま行ったらあたしの身が危ない!


足を踏ん張るけど、拓斗の力に勝てるはずなく、連れて行かれる。


「ご飯が出来たら呼ぶわね♪」


お母さんは、ニコニコしながら、あたし達がリビングを出ていくときに言った。