とニッコリ笑ったけど、物凄く恐い…。
しかも、オーラも更に黒くなった。



白石さんは

「……栗原さんに、何もしませんわ」


と目に涙を溜めて、他の女子と走って去って行った。

あたしは、その後ろ姿を見ながら、


拓斗のコト、本当に好きなんだな。

と思った。



目を開けた時、白石さんが頬を染めていたのを、あたしは見逃さなかった。


はぁ…。やっぱ、拓斗モテるんだなぁ。
今更だけど…。


と考え込んでいると、拓斗の顔がいきなり視界に入ってきた。


「な、何!?///」


「大丈夫だった?」


と心配そうに聞いてきた。