王子様は旦那様

すぐに結婚するわけじゃないんだ。
と、安心していたら

グイッ

と引っ張られて、ポスッとベッドに寝かされた。



「!?」


な、何!?と思っていると、神矢君があたしに跨がってきた。

ちょっ!?///


「な、何!?///」


神矢君はズイッと顔を近付けてきて


「もちろん、俺と“婚約”してくれるよね??」


ニコッと“王子スマイル”を放った。


ここで、“王子”を出すなんてずるい!!


中々、返事を返さないあたしに更に顔を近付けて


「“こ・ん・や・く”してくれるよね??」


と甘い顔と甘い声で聞いてきた。


ギャー///!!
顔、近いって!!唇、触れちゃうって!!///


あたしの心臓はあり得ないくらいドキドキしている。